木の華です。
今日は、
「ディップアートの強化ってどうしたらいいの?」とか
「ディップアートの強度ってどのくらい?」とか
「強化したらどのくらい強くなるの?とか
「強化って難しいの?」とかの質問に答えていきたいと思います。
まず、「ディップアートの強度ってどのくらいか?」について。
これは触ったことのある人ならわかると思うんですけど、感触はセロファンみたいな感じで強度はそこまでないんです。
ディップ液の濃度にもよるけど、すぐに「パリッ」っていきます。
時間がたてばたつほど「パリッ」「パリッ」「パリパリパリ・・・」と。
あ〜あ・・・って残念に気分になります。
マニキュアフラワーの場合だと、もっと強度ない感じで、すーぐ「パリッ」っていう。
めんどくさがらずに強化しておけばよかったと、やっちまった感半端ないっす。
飾っておくだけなら触らないから割れにくくて残ってることもあるんですが、私が作っているのは髪飾りとかアクセサリーが多いので、よく触る分、強化しなきゃすぐ壊れちゃいます。
脆く、繊細で、儚い作品。
まぁ、それはそれでいいのかもしれないけど、どうせなら綺麗な作品を強化して、残していきたいよね?
という事で
ディップアートの強化について書いてみました。
目次
強化のための材料ごと説明してみる。
ダブルコート
見た目も匂いも木工用ボンドな強化剤。
アクセサリーなど強度が必要なものを作るときにはストレンスナーだけより強度が増すと言われているもの。
個人的に強化に使ってないけど、あったらあったで遊べるから余裕があれば使って実験してみて。
ダブルコートの使い方
使い方はそのままドボンとつけちゃったり、筆で塗ったりするんだけど。ダブルコートをつけすぎると乾いたときに白く残って透明にならないので筆で塗る方が好き。
私がやっているのは絵の具のように、皿にダブルコートを取り、水を含ませ少し薄めダブルコートを筆で花弁に塗って行く方法。
塗ったときは真っ白な絵の具を塗ったようになるので「大丈夫?透明になる?」と心配になるのですが、乾いたらちゃんと透明になるので大丈夫です。
ちなみに、木工用ボンドで試してみたらできたんですよ。
ダブルコートとボンドを比べてみると、ダブルコートの方が透明度高めな結果になったので使うならダブルコートの方がオススメ。
ダブルコートの注意
つけすぎると白く残るよ。
強化液(ストレンスナー)
ストレンスナーには3種類あって。
油性のもの。
水性のもの。
スプレータイプのものがあります。
この3つがあります。
私が使っているのは油性のストレンスナー。
綺麗にできるし、油性なので水洗いもできる!
って事でこれを使ってます。
今日の説明も油性のもので書いていきますね。
ストレンスナー(油性)の使い方
ディップして乾いた花弁を(ダブルコートを付ける場合は付けて乾かしてから)そのままストレンスナーに漬けます。
その後、ダンボールとかストレンスナーで溶けないものを下に敷いて乾かしていきます。
乾かす時はいつもスタイロフォームなのに、なんで違うのかというと。
スタイロフォームにストレンスナーが垂れると
溶けてるっ!
怖っ!!
となります。
この時は、びっくりして、焦って手がベトベトになってあたふたしてました。
流れとしてはこんな感じ。
→油性ストレンスナーにつける。
→スタイロフォームにさして乾かす。
→知らないうちに垂れる。
→スタイロフォームに穴が空く。
→土台がなくなり花弁が倒れる。
→そのまま固まる。
→スタイロフォームのカスが花弁にくっつく。
→慌てて取ったら手がベタベタ。臭い。
→結果、花弁が汚くなる。
→最悪・・・。
綺麗に出来上がらないからダンボールとか溶けないものを使って乾かして。
ダンボールの断面を使ったりしてたんだけど切ったりするのがすごくめんどくさくて。
最近ではダンボールで出来た猫の爪とぎを使ってます。
ストレンスナー(油性)の注意点
ストレンスナーをつけた後はスタイロフォームにはさして乾かさない。
換気は十分にすること。めっちゃ臭い。体に悪そうな臭い充満する。
レジン
個人的には、これが最強。
アクセサリーにしたい時。すごく強度をもたせたい時はこれ。
レジンはアメリカンフラワーの教室ではあまり使いません。(教室によるかもですが・・・)
もともとはディップアートで使わなかったんだろうけど、レジン人気も増えて手に入りやすくなったのと、アクセサリーにすることが増えて強度が必要になったからか、使ってるアクセサリー作家さんは多いと思います。
一回どのくらい強度があるのか実験したことがあるんだけど。
片面に薄くレジンを塗って硬化させた花弁を、ペコペコペコペコ・・・何回も折り曲げしてみたんだけど全く破れなかったんですよね。
レジンのをつけすぎると硬くなりすぎて少し形変えたいなっていうのもできないし、ディップアート特有の薄く繊細なガラス細工みたいな感じがなくなってくから薄めの方が好き。
反対に花弁を薄くじゃなくてぷっくりさせたい時はたっぷりつけて硬化してみてください。可愛い感じに仕上がります。
「材料だけの説明じゃわかんないよ。」って事で参考例。
「うちに飾るインテリアを作りたいの。」って場合。
あまり触らない所の物ならインテリアなら「油性ストレンスナー」だけでOK。
心配ならダブルコートを塗ってもいいけど、ストレンスナーだけでいいかな。
それでも心配なら「ストレンスナーにつけて乾かす。」これを二回とかやっておけばまぁ大丈夫でしょう。
油性のストレンスナーなら水洗いできちゃうから埃がついてもお手入れ簡単。
ストレンスナーにつけたからといっても年げつがたつと膜が薄くなったようになって割れたりするから、ずーっともつというものでもなさそうだけど。
これだけで十分もちますよ。
「簪とかピアスとか。アクセサリーを作りたいの。」という場合
インテリアと違って何回も触るし、引っ掛けたり、ぶつけたりするので強度が必要な時。こういう時はレジンを使ってみて。
かなり強くなります。
でも、レジンを使ったからといってぶつけたり、落としたりしたらヒビが入ったり割れたりすることもあります。
そのかわり、レジン硬化後にシワになる事はなくなります。
最後に
結論!
ディップアートやマニキュアフラワーの強化は、レジンが一番強化できる。
作るものによって強化の方法を変えるべし。
注意!
強化はできるけど繊細なものには変わりないから取り扱いは雑にしないようにしてください。
アクセサリー作家さん達は、それぞれ工夫して強化してると思います。
創意工夫して自分に合ったやり方を見つけてみてください。
というわけで、ディップアートの強化について書いてみました。
では、今日はここまで。
お疲れ様でした。
このブログでは
ディップアートに関して必要な材料や、作り方、実験、作成記録も載せております。
他には日常のあれこれ、犬のことなどの雑談も入っています。
気になった方は他のページものぞいて見てください。
記事の内容に関して
ここがわからない。ここをもっと詳しく。などなど
ご意見やご感想をいただけると嬉しいです。
コメント
[…] ダブルコートとストレンスナーについて […]
初めまして。
ダブルコートの使い方を探していてこちらにたどり着きました。
まだ始めたばかりで本を頼りに試行錯誤している段階で、ダブルコートの使い方で教えて頂きたい事があります。
クリアにマニキュアで着色する予定ですが、この場合は着色後にダブルコートでいいのでしょうか?それとも前でしょうか?
それと、本にはダブルコートは筆で塗るとあったのですが両面塗りでしょうか?それとも片面で十分に効果があるものなのでしょうか?
初歩的過ぎるのか本には説明がなく困っています(´・ω・`; )
もしよければお手好きの時にでも教えていただけると助かります。
お手数かと思いますが、よろしくお願いしますm(_ _)m
初めまして。
コメントありがとうございます。
そもそもマニキュアで塗るのは通常ではあまりやらないので参考になるかわかりませんが・・・。
どちらでも大丈夫だとは思います。私がやるのであればとりあえずマニキュアを塗った後につけます。
失敗したら失敗したで順番を変えてやってみてください。
何事も経験ですのでとりあえずやってみるといいかと思います。
ダブルコートは両面塗っています。片面でもOKだと思います。
人それぞれで欲しい強度が変わってきます。
「アクセサリーにするから強度が欲しい。」「飾るだけだからそこまで硬くしなくていい。」などなど
ダブルコートについては使っても使わなくてもといった感じなのでそこまで本には載ってないのかもしれません。
あったら強化液だけよりも強くなるよくらいです。
教室に行けば何かと手っ取り早いのですが、独学でやってみるようでしたら思いついたことをなんでも「とりあえずやってみる!」と進めた方が上達も早いです。
頑張ってください。
こんばんは。
お返事ありがとうございますm(_ _)m
とても参考になりました‼
本にはカラーを使う物とマニキュアで色付けするものが載っていたので、
それならクリアだけ買って手持ちのマニキュアで着色すれば手軽だと思ったのですが、普通はあまりやらない方法なのですね。
最初から色を揃えるのは大変なのでとりあえずマニキュアで試行錯誤してみます。
ありがとうございました(^∇^)
ところで、先日コメントをした後に他のページを拝見したのですが、とても綺麗な物ばかりで凄いなと感心しっぱなしでした!見てるだけでも楽しいですね(^-^)
それと同時に、どのくらい作ればこんなに上手になれるのだろうかと道のりの長さに気が遠くなりもましたがσ(^_^;)
少しでもキレイに作れる様に頑張ります(ノ≧∀≦)ノ